「いいたまごの日」セミナー開催

11月5日は「いいたまごの日」。(社)日本養鶏協会主催の記念イベントとして、エッセイコンテストの入賞者授賞式、セミナーなどが開催されました。

【たまごをおいしく食べきるために】
身近な食材である卵。でも本当のところいつまで食べられるの?など、知らないことは多いですよね。食ラボ・研究員でもある料理研究家の牧野直子先生より、卵をおいしくいただくためのレクチャーがありました。

賞味期限でも食べられる?
期限後でも、黄身と白身がしっかりかたまるまで加熱調理すればOK。
ただし紀元後2~3週間を目安に食べきりましょう。

毎日食べてもいいの?
卵1個のコレステロールは200mg。
健康な人は毎日3個まで食べて大丈夫で、むしろ栄養バランスが整います。

食べきれないときの卵の保存法
薄焼き卵、そぼろ、スパニッシュオムレツなどを作って冷凍しておくことができます。
約1か月保存可能。

これは忙しい朝やお弁当作りに便利ですね!

またユニークな保存料理として、塩たまごを紹介。
塩分30%の塩水に卵を漬けて2~3週間ほど常温においておくと、まるでカラスミのように濃厚な黄身になります。ねっとりしておいしい!約3か月保存可能です。

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【卵の味や色】

卵の黄身の色が濃い=栄養があるイメージがありますね。卵の味や色は何で決まるの?「国産鶏卵に関する普及啓発問題検討委員会」委員の方々よりレクチャーいただきました。

卵の殻の色はどうやって決まるの?

鶏の品種によって決まります。
地中海に生息していた原種をルーツに持つ鶏は白、マレーシアなど東南アジアの鶏系は赤い殻に。
鶏の首のところにある耳朶(じだ)の色でも見分けることができます。
黄身の色と栄養価は関係ある?

関係ありません。黄身の色は、与えている餌によって決まります。
主にとうもろこしを与えると黄色、米を与えると白っぽくなります。
近年ではオレンジ色っぽい濃い色が好まれるので、パプリカ抽出物やエビ・カニなどのアスタキサンチン抽出物を与えることもあります。

食べ比べに挑戦

卵の違いの基礎知識を学んだあと、生卵とゆで卵の味比べに挑戦してみました!

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たんに味の濃さの違いだけではなく、白身からほのかにバニラの香りを感じる卵などもあり、それぞれの特徴を感じられ、興味深い実験でした。
また、配合飼料に野菜を与えている場合は、季節によって大根葉、山野草、キャベツなど野菜が変わるので、それによって季節ごとに卵の味も変わるそうです。

いつも銘柄を決めて卵を購入している方も、いろいろ比べてお気に入りの味を見つけるのも楽しそうですね。
栄養的にもすぐれ、食卓を豊かに彩ってくれる卵。もっとおいしく賢く活用したいものです。