塩の研究 2 「塩の色、形を見る」

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色も形も、驚くほどいろいろあります

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それにしてもいろいろな色の塩があるものです。真っ白、淡いピンクや淡いグレー、淡い黄色、うす茶や赤茶、こげ茶・・・黒に近い色まであります。ところが、塩本来の色は真っ白だといいます。ではなぜ色がついたかといえば、塩以外の成分が混ざったからです。たとえば藻や珊瑚などの有機物だったり、粘土質から溶け出した色素などが塩の色に反映されているのです。岩塩などでは鉱石の鉄分が混ざっていることも多いようです。ほかにも泥や砂などが入っていたり、製造過程で、煮詰めた時の釜のサビ・・・などが混ざり込んでいることもあるようです。

色だけではありません。塩の形も実にさまざま。肉眼だと、結晶の形までははっきり見えないものもありますが、最も一般的なのがサイコロ状の六面体。ほかにも逆ピラミッド形をしたトレミー、うすい板状のフレーク、細長い形の柱状、木の枝を思わせる樹枝状、コロコロッと丸い球状・・・などもあります(下の写真参照)。

 

六面体(サイコロ形)六面体(サイコロ形)
塩の結晶の標準的な形です。
塩水の中で四方八方に均等に結晶が成長したものです。
トレミートレミー
塩水の表面に浮かんでできた結晶が、自重で少しずつ沈みながら
成長したもので、逆ピラミッド形をしています。
フレークフレーク
塩水の表面に成長した結晶は、割れるとうすい板状
(フレーク状)になります。
柱状・針状柱状・針状
塩水の中で結晶が成長する時に、何らかの条件で一方向
に偏って成長すると、細長い形の結晶ができることがあります。
樹枝状樹枝状
結晶が成長する時の条件によっては、杉などの枝に似た
樹枝状になることがあります。
球状球状
塩水の中で、結晶がゆっくり転がりながら成長すると、
球状になることがあります。

提供(塩の形の写真・説明):たばこと塩の博物館 「世界の塩・日本の塩」 www.jti.co.jp