オーストリア熟成ワイン試飲会

6月9日(火)、六覺燈主催の「熟成オーストリアワイン試飲会」がオーストリア大使館商務部で開催されました。

 

会場には白ワインを中心に40種類以上のワインがずらり。今回は、そのどれもが白ワインとしては珍しいくらいの長期熟成タイプ。試飲する前から期待が高まります。

 

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フランスのブルゴーニュ地方と同じ緯度にあり、一日の気温差はさらに激しいという大陸性気候が特徴のオーストリア。ここではそんな気候特性を活かした白ワインの生産が盛んです。そのオーストリアワインに対する評価はというと、実は世界でもトップクラス。それなのに一般的にはまだまだ知られていないのも事実です。というのも、オーストリアには大規模なワイナリーがなく、ほとんどが家族経営の小規模なワイナリーのため生産量が少なく、広く世界に出回りにくいからです。

 

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グリューナー・フェルトリーナー・ウンエントリッヒ・スマラクト。ふわっと香りが立ち、フルーティー。なのにどこまでも辛口で奥深く、ただものではないお味にびっくり。聞けば、こちらは“白のロマネコンティ”の異名まである、ワイン好き垂涎の白ワインなのだそうです。名前にもなっている“グリューナー・フェルトリーナー”といえば、オーストリア固有のぶどう品種。近年の国際テイスティング大会では常にトップクラスの評価を受けており、今やオーストリアワインの代名詞ともいえます。ちなみにこの日の全ワイン中、一番高いワインがこれでした。

 

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こちらは赤ワイン。メルローの2001年、2002年、2003年もの。ほかに、オーストリアワインらしい品種ブラウフレンキッシュの2002年もありました。今回持ち込まれた赤ワインは5種類のみでしたが、近年、ワイン業界ではオーストリアの赤ワインにも熱い視線が集まっています。

 

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今回、試飲はできませんでしたが、参考商品のトロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(ハーフ10本セット)。すでに名前からして、トロッっとしたおいしさが漂っています。

 

普段から日本の市場には出回りにくいオーストリアワインですが、この日のワインはそれに輪をかけて、めったにお目にかかれない、飲めないものばかり。熟成白ワインのフルボディタイプは、赤にも負けないコクや深みが感じられ、さすがのお味でした。改めてオーストリアワインの実力を見せられた思いです。