炊きたてのご飯を塩で握った、シンプルな塩むすび。ご飯と塩の味が際立つ、原点ともいえるおむすびですね。そんなおむすびには、どんな塩が合うのでしょうか。
最終選考は9種類の塩からベスト3選出へ
食ラボでは、何回にもわたり、さまざまな塩を使ったおむすびの味を試してきました。その都度評判のよかった塩をピックアップ。また、日によって季節によっても印象が変わる可能性があるため、同じ塩でも何回か試した結果、最終的に9種類の塩に絞られました。そして今回は、その9種類の塩からベスト3を選ぶことになりました。
<食ラボの最終選考に残った塩 ※順不同>
(石川県・輪島) 海塩
(東京都・小笠原村父島)海塩
(フランス・ブルターニュ地方)海塩
(イギリス・エセックス地方)海塩
(イタリア・シチリア島 トラーパニ県マルサーラ)海塩
(ベトナム・タインホア海) 海塩
(沖縄県・与那国島) 海塩
(沖縄県・浜比嘉島) 海塩
(沖縄県・久米島) 海塩
できるだけ同じ条件で、塩の名前も隠して試食
いつものように、炊いたご飯の量に対し、それぞれ1.5%にあたる塩を用意。塩の粒は、大きさによって差が出ないよう、大きめの粒はソルトミル等で砕いて細かくし、他の塩と大きさをそろえました。さらに、塩ができるだけ均一にいきわたるよう、先にご飯と塩をボウル等で混ぜ合わせてから、おむすびにしました。
塩の名前は隠したまま、ブラインドの状態で各自試食。1つ1つの印象や感想を用紙に書き出しておき、各自、もっともおいしいと思ったものを3つ選出。その後、挙手で、食ラボとしてのベスト3を選びました。おいしい塩むすびを選ぶポイントは、塩がほどよくきいて、ご飯の味が際立っているか。塩とご飯がバラバラでなく、一体化しているか。そして単純に“おいしい”かどうか。
五感をとぎすまし、それぞれの塩むすびを比較
各自が塩むずびの味を試食し、その印象や感想を書き出している様子は、まさに真剣勝負。五感をとぎすまし、舌を駆使して、それぞれの味を公平に比較検討しています。前の味をひきずらないためにも、一口食べたら、水を飲んで口を洗い、次へ。なにせ今回は、最終選考に残った塩のおむすびばかりなので、基本的にはどれもおいしく、この中から3つを選ぶのは至難のわざでした。まずは、9種類の塩むずびを一口ずつ食べて行き、9種類分が終わったら、再度二口めに突入。これもいいし、あれも捨てがたい・・・と、みな大変迷いましたが、最終的には多数決で決定。みんなで選んだ最終結果は・・・・・次のとおりでした。