食ラボおやつ③ 如意巻きとライスプディング

◎食ラボおやつとは・・・

月に一度、食ラボ研究員が集まる日、実験後のブレイクタイムにいただく軽いおやつのこと。新顔の旬の果物や地方菓子、研究員紹介のスイーツなど、どれも市販のものですが、ちょっと珍しいものや、評判のよかったものをサイトでも紹介していこうと思います。

食ラボおやつ③ 如意巻きとライスプディング

2つの渦巻きが出合う形をしており、“願いがかなう(意の如し)”という意味をもつ「如意巻き」。肉や魚介類を使って作る如意巻きは、中国や台湾ではお祝い料理に作られることも多いとか。今回は、久保田さんがテーマに合わせ、もち米とあんを使って甜点心(中国料理のデザート)を作ってくれました。おなじみの日本のおはぎに似た、親しみやすい味ですが、ごま油の風味やドライフルーツが加わると、急に異国情緒たっぷりになるから不思議なものですね。

もち米を炊き、すりこぎなどで粗くつぶしたら布巾に広げる。

さらしあんにごま油と干し竜眼のみじん切りを混ぜ、これを①の上一面に広げたら、両サイドから内側に向かい、くるくるっと巻いていく。まわりにすりごまをまぶす。
※ごまのかわりにピーナッツ粉やココナッツミルク粉などをかけてもおいしい。

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如意巻き
 
イギリスが発祥で、昔ながらのポピュラーなデザートとして知られる「ライスプディング」。材料は炊いたご飯と牛乳、卵、砂糖、香料(バニラエッセンス、シナモンなど)。作り方は、これらを鍋でコトコト煮る方法と、キャセロールに入れてオーヴンで焼く方法の2通りあるようですが、いずれも非常にシンプルなレシピなので、昔から家庭でもよく作られてきた母の味、おばあちゃんの味でもあるそうです。

今回、ライスプディングを作ってくれたのは鈴木さん。トモコベーキングスタジオならではのこだわりでアレンジしたそれは、うっとりするほど極上の味。「これはライスプディングだけど、ライスプディングじゃない!」などと、わけのわからない感想をつぶやいてしまったほどです。作り方(下記)を聞き、さらに納得。本物のパティシエの手のかけ方ってやっぱりすごいなぁと、改めて思ってしまいました。


米をといでから水につけ、30分おく。鍋に牛乳、砂糖、バニラビーンズと浸水した米を入れ、ふたをして弱火で煮る。沸騰後はときどきフタをとり、木べらでかき混ぜながら20分程度煮る。火を止め、さましておく。

牛乳、砂糖、卵黄でアングレーズソースを作り、ここにふやかしたゼラチンを加え、冷やす。ここにフロマージュブランと①を加え、ホイップした生クリームも加えてさっくり合わせる。

各カップの半分に②を入れ、その上にジェノワーズ(マンゴーとパッションフルーツのピュレをアンビベしたもの)をのせ、さらにまた②を入れる。一番上面に粉糖をふりかけ、米(フライパンでよく炒ったもの)を飾り、冷蔵庫で冷やす。

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ライスプディング